初稿日:2024.08.29
更新日:2024.09.19
自転車の交通違反に対し反則金の納付を定めた道路交通法を改正する法案が2024年5月17日、参院本会議で可決されました。2年以内(2026年ごろ)に施行される見通しです。
交通違反処理の負担を軽減するために1968年に設けられた「交通反則通告制度」は、告知書の紙の色から「青切符」とも呼ばれます。
比較的軽微な交通違反をした人が、反則金を納付することで刑事処分を免れるという制度です。
反則金を納付は任意とされていますが、期日までに納付しないと刑事手続きに移行し、起訴されると裁判を受けることになります。
また、警察や検察からの出頭要請を無視し、逃亡の恐れがあると逮捕される可能性もあります。
「青切符」による反則金制度を導入する背景には、自転車が関係する事故が増加していることがあげられます。
警察庁によると、全国の交通事故の発生件数は毎年減少している一方で、自転車が関係する事故は一昨年 6万9985件となり2年連続で増加しました。
そのうち、死亡や重傷事故になった7107件の実に73.2%にあたる5201件で自転車側に前方不注意や信号無視、一時不停止といった交通違反が確認され、運転者のマナーや危険性が問題視されています。
自転車は免許制度がなく、子供のころから乗るためか、交通ルールへの意識が低い傾向にあります。「ルールを知らない」・「誰も守っていない」などの悪い慣習を変えることが求められています。
自転車の交通違反を取り締まる際は、「警告」として警察が口頭で注意する場合がほとんどです。しかし罰則がないため 「その場で謝って終わり」となってしまい、改善につながりにくいのが現状です。
重大な違反や事故を引き起こした場合、または警告に従わない場合には、刑事処分となる「赤切符」が交付されますが、軽微な違反まで対象にすると、警察の負担が増加することになり現実的ではありません。
「青切符」を導入することにより、比較的軽微な違反行為に対しても反則金の納付を求めることができるようになり、警察の負担を軽減しつつ「実効性のある違反処理」が可能と考えられています。
「青切符」の対象となる違反行為は100項目以上といわれていますが、その全てを取り締まるのは現実的に難しいため、重点的に取り締まるのは事故につながる恐れのある重大な違反行為としています。
酒酔い運転や酒気帯び運転などの特に悪質な違反については、これまでどおり「赤切符」が交付され刑事罰の対象となります。
また携帯電話・スマートフォン等を使用しながら運転すると「青切符」の対象となりますが、事故につながる危険運転とみなされた場合、「赤切符」が交付されます。
16歳以上の人が警察官の指示や警告に従わずに違反を続ける、または歩行者の通行を妨害する場合、「青切符」によって取り締まられることになるとされており、高校生を含む学生や未成年者も反則金の支払い対象となる可能性があります。
ヘルメットの着用は「努力義務」となっているため「青切符」の対象にはなっていません。
今後の法改正によりヘルメット着用が義務化される可能性があり、注意が必要です。
2026年頃から施行される予定
反則金は5,000円~12,000円になる見込み
「青切符」の導入により自転車の取締りが強化されるにあたり、「路面標示を用いて出来ることは何か?」を考えてみたいと思います。
すでに行っている対策や、これから出来そうな対策をご紹介いたします。
原則車道を走る自転車が安全・確実に通行できるよう、走行空間を明確に示し、安易に歩道に進入しないよう対策しています。
自転車だけでなく、自動車のドライバーにも注意を促すことが出来ます。
歩道を通行する箇所の場合、歩行者と自転車の通行場所を明確にすることにより、接触事故を防止することにつながります。
「原則車道を走る」や「橋の上は降りて通行する」など、自転車に周囲への配慮やマナーを啓発する路面標示を設置しています。
これにより、自転車に乗る人が自発的に安全な通行をするよう促すとともに、歩行者にも交通ルールやマナーを周知することができます。
自転車との接触事故を防止するため、危険箇所に注意や減速を促す路面標示を設置しています。
自転車の通行が多い地域(通学路など)では、歩行者や自動車のドライバーに対しても自転車との接触事故について注意喚起をしています。
自転車は交通ルールへの意識が低くなりがちなため、無意識に違反行為を行い反則金を取られることが多くなると予想されます。
違反行為を明確に教えることで、「反則金を払いたくない」という気持ちから安全運転を促すことができると考えます。
働き方やライフスタイルの多様化により、自転車のニーズは今後も高まっていくと予想されます。
「青切符」導入が、反則金を集めるだけの施策ではなく、自転車を利用する人が、相手を思いやる気持ちや習慣を身につけるきっかけになる事を願います。
これからも路面標示を通じて、全ての人が 安心・安全に通行できる交通環境につながるよう、皆様の役に立てるアイディアを考えていきたいと思います。
フロントサービス課
今年2月に入社し、研修を経てフロントサービス課に配属となりました。
まだ製品に対しての知識も浅くご不便をおかけする場面もあるかと思いますが、これから日々の業務の中で知識を増やし、お客様に丁寧な対応が出来るようにしていきたいと思います。
また、毎日たくさんのお客様からご注文や問い合わせをいただきますので、迅速な対応も心がけたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
好きなこと: 海外ドラマ・映画鑑賞
最近はNetflixで韓国ドラマとアクション系の洋画をよく観ます。海外のものは表情が豊かなので観ていて楽しくなります。オススメのものがあればぜひ、教えてください。
クイックシート溶融タイプの受取り後、すぐに梱包ダンボールを開封して、シートの状態の確認をお願いします。
シートの軟化、段ボールへの貼りつきが無ければ、直射日光を避け、立て掛けずに涼しい場所で保管してください。
クイックシート溶融タイプは熱により軟化、溶融します。そのため直射日光があたる環境下では、段ボールとシート、またはシート同士が貼付く恐れがあります。
・直射日光を避け涼しい所に保管して下さい。
・高温の路面には、直接シートを置かないで下さい。
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